2015年より京都府が推進する「海の京都」の観光振興に取り組み、2016年には海の京都DMOと連携し、地域の住民・事業者の皆様とともに、観光戦略策定に必要なマーケティング調査や着地型プログラムの商品化をサポートしました。
- 背景
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日本海に面する京都府北部地域は古代より大陸との交流の窓口として栄え、多くの神話の舞台となりました。この北部地域を「もうひとつの京都」として、魅力的な観光まちづくりをソフト・ハード両面から進め京都市内に比肩する国際競争力を持つ「海の京都」観光圏を創ることを目指していました。
- 課題
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- 「海の京都」DMOの戦略策定
- 戦略立案に必要なマーケティング調査の実施
- 策定した戦略に基づいた着地型プログラムの商品化
- 取り組み内容
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国内パッケージツアー「エースJTB」として初めて「海の京都」をテーマにしたパンフレットを製作し、海の京都DMOと共同開発した自然、歴史、文化を楽しめる「まるごと体験プラン」や、旬の味覚、旅の過ごし方などを紹介、同地域に宿泊する旅行商品を関西一円のJTB店舗などで販売しました。
京都府北部地域 のDMO戦略
01戦略策定・仕組みづくり
- JTB総合研究所と連携したマーケティング調査(パワーインデックス調査)実施
- 「asoview(アソビュー)」との連携によるエリアゲートの導入
- 観光戦略策定のためのワークショップ開催
02戦略に基づいた商品開発
- 着地型コンテンツを200プログラム開発
- エースJTB「海の京都」特別企画を造成
- るるぶトラベル「海の京都」宿泊商品を造成
- 大型クルーズ客船舞鶴港寄港オプショナルツアーの造成
- ギフトトラベル(カタログギフトの旅行商品)の商品造成
- 実施効果
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観光戦略を主体的に策定することにより、関係者全員が目指す姿について共通認識を持つことができました。その後の取るべきアクションの原動力になっているとのことです。また観光戦略策定によりターゲットを明確にした旅行商品の開発が可能に。地域コンテンツ管理・販売システム「エリアゲート」の導入でPDCAサイクルの素地を作ることができました。