

びわ湖西岸に広がる滋賀県大津市は、コンパクトな街の中に、絶景スポット、温泉、名所・旧跡が盛りだくさん。2024年に放送する大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部ゆかりの地でもあり、今大注目の旅先です!
そんな大津エリアを旅するなら、「JTB旅館ホテル連盟びわ湖支部」プロデュースによるデジタル散策マップ「ココクマーク」が便利。ということで、今回はココクマークを使って大津エリアを旅してきました。いざ、スマホ片手に大津の町へ。ワクワクが詰まった2泊3日の旅を、ぜひお楽しみください。



滋賀県内の「見る」「遊ぶ」「泊まる」情報を掲載している「ココクマーク」。宝物を探すように、お気に入りのスポットを見つけて、街歩きを楽しめます。
使い方はとっても簡単。アプリインストールは不要。ココクマークのページにアクセスするだけでオリジナルのデジタルイラストマップに入れます。リストから行きたい場所を選び、クリックするだけで、位置情報やおすすめメニューなどスポットの詳細を教えてくれます。
さらに、クリック1つで、グーグルマップに切り替わるのも嬉しいポイント。「方向音痴だから、目的地にたどり着ける自信がない」「自分で検索して情報を集めるのが大変……」そんなときに大助かりです。
ココクマークをお供に散策すれば、大津エリアの旅がもっと楽しくなること間違いなしです!
ココクマーク・大津エリア
https://stroly.com/viewer/1665108244?zoom=3



まず向かったのは、隠れ家的なハーバーレストラン「Rcafe at Marina」。大津市北部・今堅田のマリーナ奥地にあり、初めて訪れる人は、ちょっとドキドキするかもしれません。……でも大丈夫!ココクマークを使えば、土地勘のないエリアでも迷わず目的地へ行けます。
そうしてたどり着いたのが、こちら。中に入ると、大きく広がる空とびわ湖が目に飛び込んできます。店内は全席レイクビュー。なかでも窓際のカウンター席は、びわ湖がよく見える特等席です。ここに座ると、言葉では言い表せないほどの爽快感がずっと続きます。

お店で腕をふるうのは、ミシュラン2つ星レストラン「タストバン」や南フランスのフランス料理店などで研磨を積んだ、大里正シェフです。
そんな一流シェフと地元食材のコラボメニューを楽しめるのが、こちらのお店。ランチの人気No.1は、近江牛100%の「近江牛マリーナバーグ~グレイビーソース~」です。
野菜いっぱいで彩りがよく、 卵を割れば、中からとろ~っと卵黄が顔を出します。肉感のあるハンバーグとなめらかなアボカドの相性もバツグン。一口で虜になるおいしさです。

よく晴れた日に注文したくなるドリンクが「ビワコスカイ」。びわ湖をイメージしたピーチ味のソーダには、白い雲のようなふわふわの「わたあめ」がのっています。
わたあめは、そのまま食べてもよし。ソーダに入れれば、サッと魔法のように溶けて一瞬でなくなります。かわいさも、おいしさも、この上ない1杯。
R cafe at Marina
http://rcafe-marina.com/



滋賀と京都の県境に近い、比叡山のふもと。1200年の歴史を持つ由緒ある「おごと温泉」は、関西の奥座敷として親しまれる穴場の温泉地。
今夜の宿は、そんな「おごと温泉」の中で、最もびわ湖に近い「琵琶湖グランドホテル 京近江」です。建物は「東館」「西館」「京近江」の3つに分かれていますが、「京近江」の客室は合計20帖を超える広さがあり、全室レイクビュー!
チェックインからチェックアウトまで、ずっとびわ湖と一緒。ただ静かにびわ湖を眺めながら、ぼんやりと過ごしたい……。そんな贅沢なおこもり旅にぴったりです。

テラスには露天風呂が備わり、びわ湖を目の前に、好きな時間に好きなだけ温泉を楽しめます。
湖面が青く輝く昼は、ウキウキと華やぐ気持ちでいっぱいに。夕方は幻想的なマジックアワーの空を眺めたり、夜は対岸の街の夜景やお月さまを眺めてリフレッシュ。滋賀の自然のエネルギーを丸ごとチャージできます。

そして、この宿の自慢は、バラエティ豊かなお風呂に入れること。1Fと2Fにそれぞれ趣の異なるお風呂があり、館内で湯巡りが楽しめます。ゆったり、のんびり。マイペースでお気に入りのお風呂に入るのが至福の時間です。
中でも2Fの露天風呂は広くて、リゾート感たっぷり。首まですっぽり温泉に浸ると、優しいお湯の感触でびわ湖とひとつになれたような気分に!かなたまで広がるびわ湖の絶景が、心まで広げてくれるようです。



お楽しみの夕食は、近江牛の石焼ステーキがついた「和牛贅沢会席プラン」。丁寧に作られた季節の会席料理は、盛り付けも美しくておいしい!この日、天ぷらで出された滋賀県高島市のブランド鴨「近江鴨」は、オリジナルの地酒「松の花 大吟醸 京近江」との相性もバツグンです。
そしてなんと言っても、熱せられた石の上で焼くステーキが絶品。お肉が焼ける匂いと一緒に耳に届く、ジュ~!!パチパチ音が食欲をより一層かきたてます。
ふうふうしながら、お肉を口の中へ。噛むたびに脂がじゅわっと広がり、濃い肉のうま味に驚かされます!
おごと温泉 琵琶湖グランドホテル
https://www.biwakogh.co.jp/



近江牛のおいしさにすっかりハマった筆者。「胃袋のリミッターを外して、もっと近江牛が食べたい!」という強い"肉欲"を抑えられず、近江牛のはしごをすることに。
ホテルを出て向かったのは、2021年10月、おごと温泉にオープンした「焼肉酒場まほろば」。こちらは、近江牛ホルモンが絶品と評判のお店です。

「いらっしゃませ~」と迎えてくれたのは、やさしい眼差しの店主・森永さん。聞けば、もともと森永さんは、おごと温泉の旅館に長年勤めていた経験を持つ"おごと温泉ツウ"。幅広い人脈を生かし、金額勝負ではない「安くておいしい近江牛を食べてもらいたい!」との思いで、このお店をオープンさせたのだとか。
店名に「酒場」と付くように、お肉のほかに、気軽なおつまみ系から、シメにぴったりな卵かけご飯や麺類も幅広くそろています。どれもこれもおいしそうで、迷っちゃう……!どれもおいしそうだけど、ここは私の心の声を信じて。ビビッときたものを注文しました。

肉好きの筆者が、「よっしゃ!!」と思ったのがホルモン。こちらのお店は、流通量が少ない希少な近江牛のホルモンを、リーズナブルな値段で食べさせてくれます。
ミノ、マルチョウ、レバー、アカセン、ハツ……などなど、ホルモンはすべて近江牛オンリーの品揃え。もうこれだけでも、嬉しくなってしまう!
食べてみると、ぷるっぷるの脂身付きホルモンはタレも含めて、オンリーワンともいえる悪魔的なおいしさ。タレは、森永さんが信頼のおける滋県内の旅館の料理人さんから独自ルートで仕入れ、ベストなお肉に合わせて提供しているのだとか。
あふれでるホルモンの甘~い脂とコリコリ感に酔いしれると、リミッターは完全崩壊。タレをたっぷりつけた焼肉をご飯にオンして、口いっぱい頬張って。次から次へと、とことん食べ倒す私がいました。
「焼肉酒場まほろば」で、これでもかというほど近江牛を楽しんだあとは、琵琶湖グランドホテルに帰宿。おいしい余韻に包まれたまま、深い眠りの中へ。

翌朝は早起きをして、琵琶湖グランドホテル名物「ご来光」を露天風呂に浸かりながら待ちます。この日は、絶好のご来光日和。自分だけの"朝日"を浴びながらの一番風呂は、すてきな1日が始まる予感しかありません。



おごと温泉へ来たのなら、世界遺産の比叡山延暦寺へ行きたい!ということで、2日目は、まず比叡山延暦寺を目指します。
「比叡山延暦寺って、京都にあるのでは?」と思っている方が多いかもしれませんが、実は所在地は滋賀県大津市。おごと温泉から、比叡山の玄関口にあるケーブルカーの「坂本駅」までは、車で15分近さです。
そして、国の「登録有形文化財」にも登録されたこの駅舎は、どこか時が止まったような佇まい。1927年開業当時の姿をそのまま残し、ワクワクとした高揚感と一緒に毎日たくさんの人を比叡山まで運んでいます。

「ケーブル坂本駅」から「ケーブル延暦寺駅」までの距離は、日本最長の2025m!途中、きらきら光るびわ湖を見ながら、ゆっくりと景色を楽しめるのも魅力です。



比叡山延暦寺は、およそ1200年前に伝教大師・最澄が開いたとされる、天台宗総本山の寺院。数々の名僧が修行したことから「日本仏教の母山」と呼ばれ、その歴史や伝統が高い評価を受け、1994年には「ユネスコ世界文化遺産」に登録されました。
山中に広がるその敷地は、なんと東京ドーム約350個分(甲子園球場だと500個分!)。……ということで、今回は短時間で巡るのにおすすめの「東塔」エリアを巡ることに。
こちらは、階段を上った先に見える「阿弥陀堂」と「東塔(法華総持院東塔)」。春になるとしだれ桜が咲き誇り、いっそう華やかになる人気のフォトスポットです。

比叡山延暦寺の中で、最大、かつ延暦寺の総本堂にあたるのが「根本中堂」。2016年から、60年ぶりに10年以上の大改修が行われています。
建物が大きな素屋根にすっぽりと覆われているため、「なんだ、工事中か……」と思われるかもしれませんが、がっかりする必要はありません!お堂の前には「修学ステージ」が設けられ、大屋根と同じ高さ&目線で、改修作業を見学できるんです。貴重な国宝の改修を間近で見られるのは、とてもめずらしいこと!改修期間中だからこそ、のお楽しみです。
本来、根本中堂の屋根は銅板葺き。筆者が訪れた2023年3月時点では、銅板の屋根瓦が取り外され、下の木の板が見えた状態でした。これから工事が進むと、全面きれいな新しい10円玉のような銅の色になります。一枚一枚の瓦や、一釘人一釘が後世に受け継がれると思うとすごいですよね。

改修工事の様子を見られるだけでなく、参拝も可能。うす暗い本堂を進むと、創建から1200年間、ずっと灯り続けている「不滅の法灯(ふめつのほうとう)」も見られます。
驚くことに、この灯火は当番を設けず、僧侶みんなで絶えず気をつけて見守っているのだとか!長い歴史の中で「最澄の教え」が伝えられ、守られてきた証ですよね。
ぼんやり揺れる炎を見つめると、すっと清らかな気持ちになり、じわりと元気が湧いてくるよう。不滅の法灯には、不思議な力があるのかもしれません。

お参りを済ませたら、柱にも注目してみてください。グレーと朱色の2色になっているのが、お分かりいただけるでしょうか?
朱色の部分は江戸中期以降、何度か塗り直された形跡があったため、今回の改修工事でも塗り直しが行われました。 しかし、グレーの部分は1642年の再建から一度も塗り直されていないことが判明。手を加えず、"再建当初の色"をそのまま残すことにしたそうです。ぜひ見比べて、それぞれの違いを楽しんでみてくださいね。

そしてもう一つ、東塔エリアで外せないのが重要文化財の「大講堂」。中には、各宗派の宗祖の木像(いわゆる名だたる僧侶のオールスター!)が祀られています。
また、壁に飾られている肖像画は、旧1万円札の聖徳太子でおなじみの「馬堀 法眼 喜孝(まほり ほうがん よしたか)」さんが描いたもの。お札の聖徳太子と顔がぜんぜん違うのも、隠れた見どころです。

たくさん歩いたので、境内にある延暦寺会館でひと休み。ここでは、自分の干支にまつわる、ありがたい「梵字ラテ」をいただけます。
筆者は卯年生まれなので、梵字は守り本尊「文殊菩薩」の「マン」。文殊菩薩といえば、そう、あの「三人寄れば文殊(モンジュ)の知恵」のこと。この1杯で、文殊菩薩様の智慧にあやかれそうな気がしました。何か新しいことにでもトライしてみようかな!
比叡山延暦寺
https://www.hieizan.or.jp/



たくさん歩いて、お腹がぺこぺこに。ランチに向かったのは、比叡山延暦寺の門前町として栄えた坂本にある「本家 鶴喜そば」です。こちらは、平日でも行列ができる人気店。地元の人はもちろん、遠方からわざわざ訪れるファンがいる大津の名店です。
お店の創業は古く、江戸時代中期の享保元年(1716年)から。当時、比叡山延暦寺の厨房を担当していた初代・鶴屋喜八さんが、ここ坂本で「本家 鶴喜そば」を創業して以来、300年以上に渡って、伝統の手打ちそばを9代目の上延昌洋さんが引き継いでいます。
どっしりとした風格ある建物は、築130年の入母屋造り。国の有形文化財にも登録されています。

のれんをくぐって、店内へ。広い玄関を抜けると、中は和の風情あふれる落ち着いた空間。そして、室内からは「折鶴の庭」と名付けられた中庭が見え、ほっとさせられます。

人気のメニューは、「近江結味(おうみむすび)そば」。3つの器に盛られたお蕎麦には、揚げたての海老の天ぷら、生湯葉と生麩、大根おろしがのっていて、それぞれトッピングが異なるお蕎麦を食べ比べできます。
お蕎麦は、ほどよいコシとのど越しの良い二八蕎麦の風味が絶妙!上品なうま味を感じるつゆもおいしくて、お蕎麦との相性もぴったり。どんどん食べ進めたくなる、さすがの味わいです。
本家 鶴喜そば
http://www.tsurukisoba.com/



次に向かった先は、音色がきれいな「三井の晩鐘(ばんしょう)」で知られる「三井寺(みいでら)」。正式名は「園城寺(おんじょうじ)」。1100年以上の歴史を持つ、天台寺門宗の総本山です。
広々とした境内には、数多くの歴史遺産が点在しており、国宝や重要文化財のオンパレード。すべてが見どころといえるほど、見応えたっぷりです。
国宝の金堂は、桃山時代、豊臣秀吉の正妻だった北政所(ねね)によって再建されました。とても立派な造りで、境内の中でもひときわ威容を誇っています。

参拝を済ませたら、いよいよ「三井の晩鐘」を吊るす鐘楼へ。この鐘は「近江八景の一つ」にも数えられる歴史遺産。「日本三名鐘のひとつ」としても知られ、ここに勝る音はないと言われることも!
そう聞くと、どれほど美しい音なのか聞いてみたくなりますよね。「三井の晩鐘」は一つき800円。鐘をついた人しかもらえない限定御朱印も頂けます。
実際に鐘をついてみると、その音は深くて豊か。体の奥までじんわりと染み渡ります。そして、ゆっくりと消えていく余韻を静かに聞き入っているだけで、心のモヤモヤまです~っと消えていくようです。

お次はちょっとユニークな「三井寺鐘みくじ」で運試し!
まずは受付で200円を払い、好きな鐘みくじを1枚引きます。そこには何も書かれていませんが、水に浸ければ、すぐに数字が浮かび上がってきます。再び受付へ行き、この番号を伝えると、おみくじがもらえます。
ちょっとドキドキしながら、おみくじを受け取ると、結果は37番。いえ~い、大吉!……とはいきませんでしたが、大吉と感じるくらい楽しくて何だかハッピー。おみくじと一緒に、美しい絵柄の「三井寺百景の絵札」ももらえました。
三井寺(園城寺)
http://www.shiga-miidera.or.jp/



旅の一服にぴったりなのが、地元で愛され続ける銘菓「三井寺力餅」。このお菓子は、たっぷりのきな粉がついた、出来たて作りたての餅菓子。三井寺の鐘を弁慶が比叡山まで引きずった「怪力伝説」にちなんで作られました。
力餅を作っているのは、明治2年創業の老舗「三井寺力餅本家」。三井寺から車で約10分、「びわ湖浜大津駅」からすぐの場所にあります。

力餅はお土産で買って帰ることもできますが、今回は奥のカフェスペースでイートイン。ガラス張りの窓から見えるお庭がすてき。ほっとする和の空間で、心落ち着くひとときを過ごせます。

待つこと数分。注文した力餅とお抹茶のセットが運ばれてきました。
やわらかなお餅には、大豆・青大豆・抹茶を混ぜ合わせた、きれいなうぐいす色のきなこがたっぷり!できたてだから、お餅がとろ~んとやわらか。きなことの相性もバツグンで、3本ペロリと完食です。
食べすすめるごとに、癒やされて、ほっこり。疲れた体と心を回復させてくれました。
三井寺力餅本家
https://www.tikaramoti.jp/



2日目は、びわ湖のほとりに建つ絶景ホテルにチェックイン。「びわ湖大津プリンスホテル」は、1989年開業の大津のシンボリック的なホテル。開業から30年以上建つ今もなお、県内外問わず多くの人が訪れます。
空に馴染む半円型の建物は、地上38階建て、高さは136.7m。一度見たら忘れられないこのホテルは、世界的な建築家の丹下健三さんが設計を手掛けました。
間近で見ると、その大きさに圧倒……!さあ、どんなワクワクする旅の思い出が作れるのでしょう?

客室は全529室で、全室レイクビュー!高層階の客室は「スカイフロア ツインルーム」と呼ばれ、びわ湖と空をイメージしたリゾート空間になっています。
大きな窓に近づくと、きらめく水平線が広がり、思わずその絶景に吸い込まれそうに……。幻想的なその景色は、時間を追うごとに変わり、ずっと眺めていたくなります。

お部屋に荷物を置いたら、一息入れにロビーラウンジ「ポートニオ」へ行きます。実はここ、滋賀に3つしかない日本紅茶協会の「おいしい紅茶の店」認定店。ティータイムというと、コーヒーを選びがちですが、ここに来たら紅茶がおすすめです。
お店で提供しているのは、スイーツを楽しむ紅茶専門店として名高い「サロン・ド・フルール」から仕入れた紅茶。入れ方にもこだわり、定期的にティーインストラクターが「ポートニオ」まで出向いて、直接指導をしているのだとか。
一口飲んでみると、「おいしい!」と思わず本音がぽろり。苦味や渋味がなく、まろやかで、すっ……と喉に通るような飲みやすさがあります。自然と心をゆるめてくれるようなティータイムになりました。

館内には、和洋中ブッフェを楽しめるダイニングの他に、中国料理、フランス料理、和食のお店があります。
なかでも人気なのが、ブッフェ。「レイクビューダイニング ビオナ」は、地上37階にあり、絶景とともに、季節ごとに内容が変わるメニューを食べ放題で楽しめます。
ここが地上約130mというだけもテンションが上がりますが、おいしそうなご馳走を前にしたときの胃袋の開放感がたまりません!

不動の人気No.1を誇るメニューといえば、滋賀県産の塩麹でマリネした国産牛ローストビーフ。塩麹の効果で、お肉が超しっとりなめらか。ジューシーさもあって、「もう1枚、もう1枚……」とやみつきになります。


その他のメニューも、こだわりたっぷり!たとえば、季節替わりの和食清水からの一品が登場したり、中国料理 李芳のシェフが作った本格中華料理が並んだり。
そう、和洋中のレストランの"シェフの力"を集結したのが、このブッフェなんです。

このホテルに来たら、そのまま眠るのはもったいない!最上階の「スカイラウンジ トップオブオオツ」は、夜景がきれいでリッチな気分を味わえます。

そして、朝食ブッフェも、朝から近江牛の牛丼が食べ放題!とかなり豪華なラインナップ。
ここでしか味わえない「立命館大学スポーツ健康科学部」の海老教授と「レイクビューダイニング ビオナ」の料理長が一緒に作り上げたコラボメニューも、夕食時とはまた違ったメニューが楽しめます。我慢せず、おいしく食べて、健康になれる、なんて最高ですよね。
びわ湖大津プリンスホテル
https://www.princehotels.co.jp/otsu/



さて、3日目は、注目のパワースポットからスタート!「石山寺」は奈良時代の後期に開かれた由緒ある古寺。なぜ「石山寺」と言われているのか、その理由は行けばすぐに分かります。
境内は、あちこち岩だらけ!特に天然記念物にも指定された「硅灰石(けいかいせき)」は大きくてダイナミック。訪れる人を圧倒させます。

石段をのぼり、厳かな雰囲気の本堂へ。この本堂は滋賀県最古の木造建造物。1952年には、国宝にも指定されました。
そして、驚くことに本堂も硅灰石の上に建っているんです。ここに来るだけで、不思議とパワーをもらえるよう!歴史の深さと自然の偉大さを感じずにはいられません。



おすすめスポットは、なんと言っても、本堂入口横に設けられた「源氏の間」。
実は紫式部は平安時代に、ここ石山寺で着想を得て、源氏物語を書き始めたと言われています。
2024年に大河ドラマ「光る君へ」がスタートすれば、さらに注目を集める石山寺。ひと足先に源氏物語の世界を感じられて、気分が上がりました!
ちなみに石山寺の御朱印帳は、オリジナルの紫式部が描かれています。味があって、すてき。



旅のラストを締めくくるのは、極上の近江牛ランチ。「ウッシッシ~!」と鼻息荒くしてやってきたのは、全国に"近江牛"の名を広めた老舗「れすとらん松喜屋」です。
お店は、趣ある3階建ての1軒屋。1階は日本最大級の長さを誇るステーキカウンター席、2階と3階はレストラン席になっています。ゆっくりお話できる個室もあり、特別な日のお食事にもぴったり。

極上の近江牛が食べられるレストランとあって、一般的なランチのお値段と比べると高めの価格設定ですが、なんと平日のランチでは限定15食で、おトクな「レディースランチ」が食べられます。これが大好評!
気になるメニューは、その時期一番おいしい"旬"を取り入れたコース仕立て。年4回、季節ごとに変わります。今回、筆者が頂いたのは、2023年春のメニュー。まず登場したのは、65℃で低温調理した近江牛のコールドビーフを使った「近江牛と春野菜のサラダ 木苺ドレッシング」。
甘い脂をまとったやわらかジューシーなお肉は、甘酸っぱい木苺ドレッシングでさっぱりと。そこにホタルイカや滋賀県守山産のフリルレタスも入って、旬のうまみたっぷりです。

お次は、近江牛の肉味噌をサクラダイで包み、塩漬けにした桜の葉っぱを巻いた「桜蒸し」。食べると桜の香りが口の中にフワッと広がり、春らしさいっぱい。



その後、スープが続き、テンションが上がってきたところで、いよいよお待ちかねの近江牛のステーキタイムです!
「レディースランチ」には、「極上サーロイン」「特上サーロイン」「モモ・バラ」の3種類がありますが、今回は特上サーロインをセレクトしました。鉄板の上にお肉を置くと、すぐにジュージューと音を立てながら、食欲を誘う匂いが漂います。
焼き上がったお肉は、スフレ状に仕上げた泡塩で食すのが、松喜屋流。泡塩とは、昆布出汁にお塩を入れて泡立て、ゼラチンで固めたもの。濃厚なお肉、シュワシュワ……と溶ける泡塩が口の中でマリアージュして、「う、う、旨い!!」と思わず真顔で叫んでしまうほど。想像を絶するエクスタシーな味わいです。

ステーキの後は、ミニちらし寿司、赤だしと続き、豪華なワンプレートのデザート&コーヒーでフィニッシュ。お肉そのもののおいしさに驚きましたが、趣向を凝らしたアレンジにも脱帽です。ごちそうさまでした!
さあ、楽しかった大津の旅もこれで終わり。滋賀の大自然のパワーを感じて、おいしい近江牛を食べて、隠れ名所で癒やされて。都会では決して味わえない、リゾート気分をたっぷり味わうことができました。
次の休日を、幸せな満ち足りた時間に変えたいなら大津へ!
R cafe at Marina
焼肉酒場まほろば
おごと温泉 琵琶湖グランドホテル
比叡山延暦寺
本家 鶴喜そば
三井寺(園城寺)
三井寺力餅本家
びわ湖大津プリンスホテル
石山寺
レストラン松喜屋本店