

滋賀といえば、まっ先に琵琶湖をイメージする人が多いはず。……でも、ほんとにそれだけ!?滋賀は京都や奈良にひけを取らないほど、国宝建造物や重要文化財が多い街。パワースポット好きの人、寺社仏閣好きの人をも満たしてくれる穴場のエリアです。
今回は、そんな滋賀の魅力を深堀りする2泊3日の旅をしてきました!湖上のパワースポットに行き、滋味あふれる感動グルメを味わって、話題の宿でリフレッシュ。運気アップを兼ねた癒し旅がしたい人は、ぜひ参考にしてください。



初めての滋賀。まず向かったのは、"神々が住む"と言われている湖上のパワースポット「竹生島(ちくぶしま)」です。
「竹生島」があるのは、琵琶湖北部。琵琶湖では沖島に次ぐ2番目に大きな島で、島全体が国の名勝・史跡に指定されています。

彦根港から船に揺られること、わずか40分。竹生島へ到着です!
日本には、竹生島の「宝厳寺」と神奈川の「江島神社」、広島の「厳島神社」を入れた"日本三弁財天"がありますが、ここ宝厳寺が始まりの地。創建724年と古く、江島神社も厳島神社も宝厳寺から御霊分けされています。
ちなみに、宝厳寺にお祀りされている「大弁才天」の「大」は、「大きい」ではなく、「最初の」という意味なのだとか。しかも「大弁才天」のご利益は、金運だけににとどまらず。縁結にや芸能など、幅広いご利益をもたらしてくれるというから、ありがたすぎる……!

旅の目的は、これ!国宝「竹生島神社」で行われている「かわらけ投げ」。
「かわらけ投げ」は、厄除けに効くだけでなく、素焼きのお皿を2枚投げて、どちらも鳥居をくぐらせることができれば、その願いが成就すると言われています。1枚目に自分の名前を。2枚目に願い事を書き、準備が整ったら、あとは鳥居に向かって投げるだけ。
まずは1枚目。フリスビーの要領で「えいっっ!」と投げると、まさかの壁に激突……。あかん!と全集中で2枚目を投げると、今度はありえない方向に特大ホームラン。笑
今回は2枚とも外れてしまいましたが、これ思った以上にすっきりします!



今夜のお宿は、琵琶湖畔にある昭和30年創業の「びわ湖畔 味覚の宿 双葉荘」。
こちらは、客室数14部屋のみの小ぢんまりとした料理旅館ですが、限定1室のみ、プライベートサウナ付き客室「比良」が、2022年1月に誕生したんです!……ということで、今回泊まったのは、話題の新客室「比良」。客室に入ると、その広さにびっくり。大きな窓からは、琵琶湖や遠くに彦根城も見えます。


そして気になるテラスには、プライベートサウナ、整いスペース、露天風呂、水風呂まで完備。すべてがそろうここは、思わず「最ッッッ高!!」と言いたくなります。

特に嬉しかったのが、プライベートサウナの温度。ドライサウナの温度が80℃の設定になっていて、熱いのが苦手な私にとっては、と~っても優しい熱さでした。あと、ここはセルフロウリュウもできるんですが、3種類の中から好きな香りを選べるのも嬉しいポイント。



夕食は、近江牛の食べ比べに加えて、ビワマスのお刺身も出てきて滋賀気分を大満喫!しかも嬉しいことに「比良」は、冷蔵庫のドリンクがすべてフリー。地酒や地ビールをプハッ……しながら、おいしい近江牛を味わえます。
汗をかいて、気分もすっきり。お肌がツルツルになれたのはもちろん、心のイガイガまでとれたよう!
そしてもう一つ。こちらの宿は、仲居さんたちのお人柄が、みなさん親切でアットホーム。お疲れ気味だった心をふんわり和ませてくれました。
びわ湖畔 味覚の宿 双葉荘
https://www.futabasoh.com



ちょうど訪れた日は、紅葉シーズン。せっかく滋賀まで来たし、特別な紅葉がみたい!ということで、調べると「玄宮園のライトアップが美しい」という情報をキャッチ。カメラ片手に、彦根城そばにある玄宮園へ向かいました。
玄宮園は、江戸時代初期に藩主・井伊直興(いいなおおき)によって作られた大名庭園。毎年、11月中旬から下旬にかけて、紅葉ライトアップが行われています。
池の周りのお散歩コースには、シャッターチャンスがいっぱい。なかでも、ライトアップされた彦根城の天守閣と紅葉のコラボレーションは、想像以上の美しさ……!なにもかも忘れるほど美しい景色に、心がふるえました。
※2022年は11月19日(土)~11月30日(水)の間で開催。現在は終了しています。



宿を出発して、最初に向かったのは、歴史ある町並みが残る近江八幡。ここは、八幡山に建つ「近江八幡城」の城下町であり、水郷の町でもあり、近江商人発祥の地としても知られています。
周囲は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されていて、のんびり街歩きを楽しむのにぴったり。街歩きの主役のひとつ、重要文化財の「旧西川家」の母屋は、300円で見学できます。今ではめったに見られない梁や柱の立派なこと!豪商らしい装飾が目を楽しませてくれます。
近江八幡市立資料館(旧西川家住宅)
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/999/

歩くのが好きな私は、近江八幡の町中をゆったりと流れる水路「八幡堀」へ向かうことに。ここからの景色、どこかで見たことがありませんか?
そう、八幡堀周辺は、数多くの時代劇や映画の舞台になった場所。古くは、水戸黄門や大岡越前、暴れん坊将軍など。最近だと、映画「るろうに剣心」で印象的なシーンが撮影されていて、ファンの間で「聖地巡礼先」としても人気を集めています。
剣心も渡った橋の上で「はい、ポーズ」。八幡堀はいろんな場所で写真を撮りながら、ぶらっとお散歩するのが楽しい!水辺の風景に癒やされて、気分もリフレッシュできました。

さらに歩くと、レトロな建物にすっ……と溶け込む洋風建築を発見。
「白雲館」は、明治10年に建てられた元小学校です。当時の近江商人と地元の人の熱意によって作られただけあって、造りが頑丈で荘厳!レトロかわいい建築が好きなら、この建物を見ただけで、近江八幡が好きになりそうです。
中は観光案内所になっていて、入場無料でふらっと気軽に入れるのも嬉しいところ。八幡周辺の観光情報も聞けて、お得で便利で映える。まさに一石三鳥のスポットです。

「白雲館」のちょうど向かい。木造の立派な鳥居をくぐって、「日牟禮八幡宮」(ひむれはちまんぐう)へやってきました。
ここは、近江八幡の名前の由来となった歴史ある古社。西暦991年、一条天皇の勅願によって、宇佐八幡宮がここに勧請して以来、"八幡さま"として近江商人の信仰を集めてきました。
さすが、近江八幡屈指のパワースポット!空気が澄んでいて、歩いているだけで気持ちが軽くなります。
御祭神は、 誉田別尊(ほんたわけのみこと)・息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)・比売神(ひめかみ)の三祭神。厄除け開運や商売繁盛のご利益あるとのことで、しっかりお参りしてきました。
日牟禮八幡宮 https://himure.jp/





ランチは、JTB滋賀支店のスタッフさんからおすすめいただいた「湖香 六根(うかろっこん)」へ。こちらのお店は、戦国時代から栄えた商人の町・東近江市五個荘にある隠れた名店です。建物は築180年を超える商家をリノベーション。一歩足を踏み入れれば、時間軸がゆったりとしていくよう……!
細部まで手入れの行き届いたお庭もステキ。都会では決して味わえない、ゆっくりとした時間が流れています。

そんな優雅な空間でいただくのは、できるだけ滋賀県産の食材にこだわった「湖国のコース」。京都の食材の台所としても機能している、滋賀食材の魅力を存分に楽しめる内容になっています。
ちなみに、大将の杉本宏樹さんは、滋賀で生まれ京都・嵐山で腕を磨いた料理人。かわいらしい奥様のサポートと二人三脚で、お店を切り盛りしています。
お料理は、どれも美しくて発想力豊か。思わず頬がゆるむくらい、幸せな気持ちになります。とくにお店自慢の「養生スープ」は、琵琶湖生まれの天然すっぽんを使った、滋味深い味わい。

思わず「わあ、すごい!」と声が出てしまったのが、絵本と一緒に提供された魚料理。絵本に描かれているアメさんとは、琵琶湖に生息する「ビワマス」のこと。「滋賀食材を楽しみながら知ってもらいたい」そんな大将の気持ちが伝わり、なんだかほっこりです。
さらに、この小さなちまきには、なんと1本で25種類も食材が入っているんです!一口頬張れば、疲れた体を元気にしてくれるパワーを感じました。
湖香 六根 https://uka-rokkon.com/



お腹も心も満たされたところで、「湖香 六根」からも近い「教林坊」へ向かいます。こちらは、西暦605年に聖徳太子によって創建された由緒あるお寺。かつては荒れ放題のお寺でしたが、2004年に修復され、一般公開されるようになりました。
蘇ったのは、この美しいお庭!境内にはたくさん紅葉があり、紅葉シーズンになると"赤い別世界"になります。絵のように美しい庭園は、いつまで眺めていても見飽きることがありません。
京都の紅葉は美しいけれど、どこも混雑しすぎ……。少し離れた滋賀だからこそ、穴場感があって、ゆったり紅葉を楽しめました。



2日目の宿は、少し車を走らせ、草津市へ。JR草津駅西口すぐの場所にある「ホテル ボストンプラザ草津」は、オーナーがケネディ大統領時代のアメリカ好きとあって、至るところがアメリカナイズされた異空間になっています。


等身大のケネディ大統領に会えたり、大統領の生写真がずらっと飾られていたり、さらには大統領の執務室を再現したラウンジがあったり。
ホテルだけど、ミュージアム感があって楽しい!調度品にもこだわっていて、1歩足を踏み入れたときの高揚感は、テーマパークに行った時のワクワクと似てるかも……。

今回泊まったビューバスルームは、部屋の奥にお風呂があって、夜景や電車を眺めながら優雅なバスタイムが楽しめます。
アメニティも充実していて、アワアワ…なバブルバスからラベンダーの入浴剤まで無料。さらにお水やお茶、お菓子も無料で至れり尽せりです。

このホテルのもうひとつの魅力は、食事。世界料理オリンピック金メダリストの料理が味わえるホテルとして、食通の間で知られているんです。
近江牛のステーキコースは、一人近江牛が150グラムもついて、ボリューム満点。肉汁をたっぷりためこんだ極上のお肉は、まさに異次元のおいしさです……!日本三大和牛のひとつ、近江牛のポテンシャルの高さを感じさせてくれました。
ホテル ボストンプラザ草津
https://www.hotel-bp.co.jp/



草津市では、琵琶湖周辺のサイクリングロードを新たに開通させるなど、近年サイクリングに力を入れています。運動不足の解消とストレス発散にもってこい!……ということで、今回はサイクリストに人気の琵琶湖サイクリングにトライすることにしました。
スタートは、「ホテル ボストンプラザ草津」の駐車場から。事前に申し込んでおくと、電動アシスト機能付きのeバイクをホテル横の駐車場で借りられるんです。ホテルを出て、すぐに自転車を借りられるのは便利ですよね。

ホテルから琵琶湖までは、片道約6kmの距離。遠すぎず、近すぎず。サイクリング初心者にとって、ちょうど距離感です。
1つ目の立ち寄りスポットは、ホテルからほど近い「de愛ひろば」。ここは、遊具あり、ガーデンあり、商業施設ありの長~い公園。ちょっとひと息つくのにぴったりな憩いの場です。

ここに立ち寄った理由。それは、江戸時代へトリップするため!
……えっ?と思われるかもしれませんが、草津といえば、江戸時代、江戸から京都へ向かう東海道と中山道が交わる「草津宿」として栄えた、交通の要所でした。「de愛ひろば」の真下にはトンネルがあり、そこがまさに東海道と中山道の分岐点なんです。その場所には、今も分岐点を示す碑やマンホールがあります。
上からのぞくと、昔の旅人が行ったり来たりする様子が浮かんできて、歴史へのロマンが広がります。

琵琶湖へのサイクリングは、自転車に乗ったり降りたり……が楽しいところ。
2つ目の立ち寄りスポット、草津川跡地公園 「ai彩ひろば」は、全長1.2kmの敷地内に、デイキャンプやBBQ施設、雑貨屋さんやカフェがあり、いちご刈りまで楽しめます。


おすすめは、グリーンショップ「GREEN LOFT THE PARK(グリーンロフト ザ パーク)」。

中に入ると、ジャングルみたいな雰囲気!植物をかきわけ、中に入っていきます。統一感のある店内には、おしゃれな植物や雑貨がずらり。カフェも併設されているので、ついつい長居したくなります。
GREEN LOFT THE PARK
https://minami-group.jp/greenloft/

「ai彩ひろば」でひと休みしたら、再び自転車を走らせ琵琶湖へ!琵琶湖畔はアップダウンがないのが、嬉しい。しかも、琵琶湖の全域に自転車用の道を整備しているので、初心者でも安心して走行できます。
自転車専用の青いラインをたどって、反時計回りに進むと、滋賀県南西部の大津市に到着。雄大な琵琶湖の先には、大津のシンボル「びわ湖大津プリンスホテル」も見えます。

さらに自転車を降りて、琵琶湖畔へやってきました。心地よい風に吹かれていると、五感が刺激されリフレッシュ効果もたっぷり!好きな場所でふらっと立ち止まって、写真が撮れるのも自転車旅の醍醐味です。



ほどよく運動したら、お腹ぺこぺこに。ランチをいただきに、JR草津駅から徒歩約6分の「WHITE RAINBOW(ホワイトレインボー)」へやってきました。
こちらのお店は、「食を通じて人と人とが繋がる架け橋」がコンセプト。白色と木を基調とした西海岸のような雰囲気です。おしゃれな空間、しかも店長はイケメン!……と来たら、立ち寄らないわけにはいきません。

注文したのは、近江牛100%を使用したボリューム満点のハンバーガー。牛肉オンリーで焼き上げるパワフル&ジューシーなパティを、カリッとふわっとなバンズが優しく包み込んでくれます。
サイドメニューのフライドポテトやサラダもおいしくて、気づけばペロリと完食。腹ペコ女子のお腹をしっかり満たしてくれました!
WHITE RAINBOW https://whiterainbow.cafe/
グルメ・パワースポット・ホテル…‥…すべてにおいて、ポテンシャルが高い滋賀県。「日本にこんな素敵な穴場スポットがあったなんて!」と驚くような滋賀県【湖東エリア】で、心晴れる運気アップ女子旅をしてみませんか?