新潟明訓高校では、グローバル教育を柱に据え、生徒たちが世界で活躍できる人材となるための多様なプログラムを提供しています。しかし、これまでの海外研修では、現地の人々との直接的な交流や、実践的な英語を使う機会が限られていたことが課題となっていました。そうした中で実施されたホノルルフェスティバル(※)へのボランティア参加は、異文化理解や実践的な英語力向上など、深い学びの機会となりました。
(※)1995年に始まった毎年3月に開催されるハワイ最大級の文化交流イベント。
- 背景
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新潟明訓高等学校では、サイエンス、グローバル、キャリアを明訓教育3本柱として掲げています。グローバル教育では、MeGA(明訓グローバル・アクティビティ)と銘打ち、グローバル人材を育成する各種プログラムを設定。高校1年生の3月には、アメリカ、東南アジア、オーストラリアへのホームステイなど複数のコースの海外研修を実施して、異文化を学ぶ機会を多く取り入れています。ハワイコースは、2023年に初めて実施した新しいコースです。2024年度は海外研修期間中にホノルルフェスティバルが開催されていることから、実践的な英語を利用する機会に教育的な効果を期待して、ホノルルフェスティバルにボランティアとして参加するプランをハワイコースで採用しました。
- 課題
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- インプットが多く、現地の方々との交流の機会が少ない。
- 実践的な英語を利用する機会が欲しい。
- 異文化体験の機会が欲しい。
- キャリア教育につなげたい。
- 実施内容
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2024年3月3日(日)~3月13日(水)10泊12日の海外研修ハワイコースの内、
3月9日(土)にホノルルフェスティバルにボランティアとして参加参加人員
生徒54名+先生2名
行程
8:00 ハワイコンベンションセンター集合 8:30-18:00 ホノルルフェスティバル・ボランティア活動 会場入り後、ボランティア用のTシャツを受け取り、各業務へ
18:00 ホストファミリーと合流・帰 ボランティア活動(5つのプログラムを担当)
- Tシャツ販売 ・入場業務兼記念カレンダー配り、
- 縁日(輪投げなどの子供向けブース)の運営
- 物産展の運営
- フードコートの運営
- 参加者の声
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参加した生徒より
- 1日のボランティア活動を通して、自分自身の殻を破る事ができ、成長できた。
- 自分はあまり英語が得意ではなかったが、喋るしかない状況だったので、伝えようとした。
- ハワイは娯楽が少ないので、日本文化を知りたい小さい子供たちが日本の射的や輪投げ、ヨーヨー釣りなど縁日を楽しむ姿をみて、感動した。
- はじめは来場者の多さに驚き、逃げたくなったが、徐々に慣れ、笑顔で対応したり、大きな声で挨拶できた。
- 楽しくて、ほとんど休憩を取らずに活動した。
- 疲れたが、達成感があり、良い経験になった。
- 導入効果
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ホノルルフェスティバルは、日本文化を通じてハワイの方々との交流ができる機会であると同時に、ボランティア体験で実践的な英語を利用できる機会という点で、先生方から「類をみないものである」という高い評価を受けました。英語の実践だけでなく、職業体験によりキャリア教育にもなりました。物産展で売れ行きが良くない商品を販売するための案をスタッフに提案する生徒、ひとつのブースの運営をスタッフから任される生徒など、積極的に行動できた生徒をあげればキリがないほどでした。また、「そんなことできるのか」と先生方が驚かされるような活躍、成長を見せてくれた生徒も多くいました。
かなりの長時間にわたるボランティア活動であったにもかかわらず、疲労感の中にも達成感を感じ取れるような笑顔がのぞいており、ハワイコースの集大成とも言える、充実の活動となりました。
- おすすめポイント
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ホノルルフェスティバルへのボランティア参加は、参加生徒にとって単なるイベント体験にとどまらず、異文化交流を通じて国際理解を深められ、実践的な英語学習にもつながります。 また、運営に参加することで、責任感や協働力、問題解決能力などが養われ、将来のキャリアにもつながる経験を得ることができます。 このような体験は、次世代リーダーとしての資質を育むきっかけとなり、グローバル教育・キャリア教育の観点からも、有意義な機会です。 次回のホノルルフェスティバルは、2025年3月7日(金)~9日(日)の開催です。興味をもたれた学校関係者の方は是非ご相談下さい!
ハワイでの学びの集大成を日本に帰ってきてからではなく、現地で何か行いたいということから、「ホノルルフェスティバル」にたどりつきました。先生方からは「現地での体験、経験を通して生徒の意識が変わった」生徒からは「これから自分の目指したいこと、やりたいことが見つかった」といった声を聴くことができ、ホノルルフェスティバルの魅力を再認識しています。高校生にとって、人生が変わる!そんな研修のお手伝いができ、交流文化のすばらしさを改めて体感いたしました。