顧客接点の拡大・強化のため、多くの企業が展示会への出展を行っています。貴社ではいかがでしょうか?どのような展示会ブースにするのかお悩みをお持ちの担当者も多いのではないでしょうか?
展示会ブースはレイアウトとデザインが重要です。開放的で立ち寄りやすいレイアウトにしたり、自社の商品やサービスの魅力を伝えられるデザインにすることがポイントです。この記事では、デザインのポイントや外注できる会社の選び方などを紹介します。また、記事の最後にお役立ち資料「(2023年7月)企業の「セミナー・展示会イベント・研修」担当者に聞いたビジネスイベントの現在とこれから~アフターコロナのイベントトレンドとは?~」を掲載しています。あわせてご覧ください。

INDEX
展示会ブースは「レイアウト」と「デザイン」が重要
展示会ブースは「レイアウト」と「デザイン」を工夫することで、自社の魅力を存分に伝えられます。
展示会ブースの「レイアウト」とは
レイアウトとは、出展に必要なパーツの配置のしかたです。展示会では最低限、展示台やパンフレット、商談用の椅子・テーブルなどを配置しなければなりません。レイアウトを決める際は、目的を達成し、効果を最大化できる配置を考えます。
展示会ブースの「デザイン」とは
ブースのデザイン(装飾)も重要です。自社の特徴が伝わりやすいデザインを考えます。デザイン次第で、来場者の興味を惹けるかが決まります。会社全体の雰囲気や提供している商品・サービスのイメージに合っているのはもちろん、来場者にどのような印象を与えたいのかも考慮する必要があります。
展示会ブースのデザインのポイントは?
展示会ブースは、位置やイメージ、形状、個性、訴求といったポイントに沿ってデザインを考えます。
展示会ブースの位置
会場内でブースを設置する位置も重要な要素です。基本的に、多くの来場者に来てもらうためには、広い通路に面しているスポットがよいとされています。他にも、自社と似たテーマを取り扱っているブースが近くに設置されていると、自社を含め周辺を回遊してもらえるため効率的です。
展示会ブースの形状
ブースの形によっても、集客のしやすさが異なります。通路側が広い長方形ブースは、開放感があります。正方形のブースの場合は、やや窮屈に感じられるかもしれません。入り口を広くとることで、開放的な空間を演出します。
ブース全体のイメージ
ブース全体のイメージは、来場者に自社の商品・サービス等を印象づけるために重要です。また、肝心のブースが魅力的でないと、来場者は足を止めてくれません。どのようなイメージを伝えたいのか、完成形のイメージに沿ったブースにします。
自社のターゲットと装飾がマッチしていないと、魅力が伝わりません。また目立つ=魅力的とは限りません。集客を目指すならば、自社のターゲットを意識したデザイン(装飾)にすることが大切です。
ニーズを考慮したうえで訴求ポイントを考える
無難で個性に乏しい、商品を陳列しているだけのブースにならないように、来場者の目を引くデザインがある事が望ましいです。しかし、見た目ばかり気にして商品がアピールできないという事態は避けなければなりません。企業のアピールしたい要素ばかりが詰め込まれていると、ターゲットのニーズと乖離してしまうので、注意が必要です。また、訴求ポイントが伝わりやすいことも重要です。あれもこれもアピールしようとすると、一番伝えたいことが伝わりません。訴求したいポイントを絞り込み、シンプルかつ、ストレートにポイントが伝わるブースにします。
展示会ブースの費用
展示会ブースには相応の費用がかかります。細部までこだわったデザイン計画や、そもそものブース空間が広い場合等は、ブース設置費用が高額になりやすく、注意が必要です。
出展費用の目安
展示会に出展するには、出展料金が必要です。ブースの広さや業種、展示会の規模などで料金が変わります。ブースの広さは、小間と言う単位で決まります。一般的には、3m×3mを1小間(コマ)とカウントします。この場合の相場の例は1小間あたり約30万~50万円です。
ブースの料金は場所などでも変わります。会場の入口近くや人の通りが多い場所などは相場が高くなる場合があります。
装飾費用の目安
装飾にかかる費用は、ブースの広さと装飾の程度で大きく変動します。バナースタンドやのぼりは1万円ほど、エアー看板(バルーン看板)は数万円が相場です。細部まで装飾にこだわるほど、ブース設置にかかわる費用は高額になります。
集客にかかる費用
集客費用には、事前の施策で使うものと、当日に使う販促ツールがあります。事前の集客ツールは、招待状や展示会専用ホームページを用いるのが一般的です。当日の集客には、ノベルティグッズや配布用リーフレット、コンパニオン、MCなども活用します。
展示会ブースのデザインを手掛ける会社
展示会ブースは、以下のような会社が請け負うことが多いです。
- デザイン会社
- ブース装飾会社
- 広告代理店
- イベント制作会社
- 印刷会社
それぞれ得意分野があるため、依頼先を選ぶ際には、特徴を理解してイメージにマッチした会社を探すことが大切です。
展示会ブースパートナー企業の選定ポイント
展示会ブースを出展する際、パートナー企業をどのようなポイントで選ぶとよいか、以下で紹介します。
POINT01対応地域・エリア
展示会ブースのパートナー企業を選ぶ際は、出展する地域・エリアが対応しているかをチェックしてください。展示会の多くは、東京や大阪、名古屋などの大都市で開催されます。都市部以外での出展は、追加料金が発生する可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。
POINT02実績
展示会ブースのデザインを依頼する業者は、過去の施工事例で選んでください。業者の得意分野や規模が、自社のイメージと一致するかどうかがポイントです。いくら技術力の高い企業を選んでも、自社のイメージとマッチしていなければ、顧客獲得には至りません。
POINT03費用
展示会ブースの装飾を依頼する際に、施工費用を確認します。ブースの広さや装飾のイメージなどの希望を統一し、複数の業者に相見積りを求めます。費用と実績、どちらも踏まえて依頼するパートナー企業を選んでください。
POINT04担当者の対応力
展示会ブースの業者を選ぶ際は、担当者の対応も重要です。見積りや相談の過程で「信頼できる」担当者かを見極めることが大切です。イベントが終了するまで、何があるかわかりません。不測の事態にもスピーディーに対応できる企業を選んでください。
POINT05提案力
展示会ブースの業者選びは、デザインの提案力が重要です。デザインの提案力は、業者から提示される完成予想図で見極められます。提案力の高いパートナー企業であれば、自社では思いつかない発想を盛り込んだブースに仕上がります。

展示会ブース設置の流れ
パートナー企業に依頼してから、ブース設置までは以下の流れで進みます。
- 戦略策定=目的、ターゲット、ゴール、KPIを設定する
- パートナー企業と打ち合わせし、デザインを決める
- 見積もりやデザインを確認
- 修正を重ねて、最終的な確認をする
- ブースを設置する
展示会前日には現場へ足を運び、電気系統の接続といった確認が必要です。
- サービスの詳細はこちら
- 展示ブースパッケージ
外部企業に依頼するメリット
展示会ブースは、社内で進めることもできます。しかし通常業務を圧迫するおそれもあるため、外部企業に依頼することも可能です。ここでは、展示会ブース設置にまつわる作業を、外部に依頼するメリットを紹介します。
01クオリティが高い
制作会社に依頼すると、素人では思い描けないデザインや立地、動線が計算されたレイアウトに仕上がります。つまり自社で作成するよりも、クオリティの高いブースができるのです。
02ノウハウを学べる
企画からブース運営まで請け負う業者へ依頼すると、展示会全体のノウハウを学べます。初めて展示会に出展する場合でも安心して任せられる点もポイントです。
03準備全般を代行してもらえる
ブース設営を依頼すると、さまざまな準備を代行してくれます。制作会社が代行するため、自社の負担が軽減できます。本来の仕事や他の作業に集中できるため、効率的です。
展示会ブースに関するよくある質問
展示会ブースにまつわる、よくある質問を紹介します。
- 装飾以外にかかる費用はどのくらい?
- パッケージブースって何のこと?
装飾以外にかかる費用は、出展費用と施工費用、集客費用です。出展費用の相場の例は30~50万円(1小間あたり)、施工費用は50~100万円です。この相場は会場の規模や業種、ブースの場所によって変わります。
集客費用は会社によってさまざまです。装飾以外にかかる費用は、出展費用と施工費用、集客費用です。出展費用の相場の例は30~50万円(1小間あたり)で、この相場は会場の規模や業種、ブースの場所によって変わります。スペースを形作る、施工費用もかかります。スペースを形作る施工費用は50~100万円です。必要な費用には、床面工事や電気工事、壁面工事なども含まれます。展示会によっては、これらの工事費が出展料に含まれるケースもあるため、費用の内訳を確認することが大切です。集客費用は会社によってさまざまです。パッケージブースとは、社名看板や電気工事、カーペット、備品を含むアイテムを揃えたブースのことです。
展示会ブース事例紹介
AGC株式会社様は世界最大級のガラスメーカーです。JTBは、AGC様が店舗総合見本市「JAPAN SHOP」へ出展した際、ブースの企画から現場運営までお手伝いしました。同見本市への出展ははじめてでしたが新しい展示方法に挑戦し、人のココロを動かす“空間価値”を提供しました。低反射ガラスやミラーディスプレイなど、商空間の最前線に携わった事例です。
JTBではブースの企画提案や空間設計、現場運営、集客をはじめとした現場運営をサポートしています。豊富な実績をもとに、効果的な展示会ブースを作成します。詳細はぜひ以下のページをご覧ください。
- 事例の詳細はこちら
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まとめ
展示会ブースは、ブースの位置や形状、企業イメージ・個性、訴求ポイントに注目してデザインを決めましょう。また、自社の抱える課題が解決できるか否かも重要です。展示会で目指す成果を明確にしたうえで、デザインを考えます。
ブースの出展費用は会場の規模や業種、ブースの広さによって異なります。出展するにあたり自社のリソースやノウハウが不足している場合には、外部企業に依頼するのも1つの方法です。専門の企業からはノウハウが学べたり、高いクオリティの準備代行を任せられたりするなどメリットがあります。
以下では、各企業の担当者から聞いた市場ニーズについて紹介しています。現代必要とされるビジネスイベントとは何なのか、今一度考えていくことが重要です。営業・組織強化やブランディングを目的としたビジネスイベントの活用に向けて、展示会ブースなどのニーズの変化を紹介しています。