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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 インバウンド対策とは?企業の成功事例やメリット・デメリットを紹介

2025.03.25
インバウンド
ミーティング&イベント
旅行
ビジネストラベル

インバウンド対策とは、訪日外国人観光客に自社のサービスを利用してもらうなど、その需要を取り込むための施策のことです。この記事では、インバウンド対策の重要性やメリットについて紹介します。さらに、シーン別に実施しておきたいインバウンド対策や成功のためのポイントも紹介します。

最後には「訪日インバウンドソリューション集(企業向け)」の資料も紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

インバウンド対策とは?

インバウンド対策を実施するにあたり、その内容を正しく理解することが重要です。 インバウンド対策とは、訪日外国人観光客の需要を取り込むための施策を指します。外国人観光客は、文化や言語の違いにより、日本人とは異なる対応が求められます。近年、インバウンド需要を効果的に取り込む施策として、インバウンド対策への注目が高まっています。具体的な事例は、以下の通りです。

  • 施設内の案内所での外国語対応
  • 店舗の看板の多言語化
  • 飲食店の多言語メニューの用意
  • 自社Webサービスやサイトの多言語対応
  • 外国語対応スタッフの配置

インバウンド需要の高まりは、ビジネスチャンスの拡大につながることもあり、適切なインバウンド対策の実施が重視されています。

2025年のインバウンド対策の最前線

インバウンド対策は、時代や状況に応じて柔軟に対応することが有効です。ここでは、2025年における最新のインバウンド対策の詳細を紹介します。

量から質への転換

2025年時点でのインバウンド対策では、量から質への転換が重要とされています。これまでのインバウンド対策では、訪日外国人の増加に伴い、多言語対応や翻訳などの環境整備が進められてきました。その結果、販促物の多言語対応や通訳サービスの拡充など、さまざまなインバウンド対策が実施されています。

しかし、インバウンド対策が一定の水準に達した現在では、商品やサービスについて差別化が求められるようになっています。そのため、高付加価値なサービスを提供し、インバウンド対策の質を向上させることが重要です。施設・飲食店・流通業界などにおいては、リピーターの獲得につながるサービスの提供が重視されています。

デジタルマーケティングへの取り組み

デジタルマーケティングとは、SNSやWebサイトを活用し、訪日外国人に向けて情報を発信することです。具体的なデジタルマーケティングの取り組みとして、以下のような内容が挙げられます。

  • 多言語対応のWebサイトの運営
  • メタバースを活用した情報発信
  • SNSを通じた訪日外国人とのコミュニケーション
  • 海外向けECサイトの構築

インバウンド対策が重要な理由

インバウンド対策が重要な理由は、いくつかあります。ここでは、そのなかでも代表的な理由を紹介します。

インバウンド需要は増加する見通し

2024年に発表された世界経済フォーラムの旅行・観光開発ランキングで、日本は第3位にランクインしました。評価されたポイントとしては、インフラの利便性、観光資源の豊かさ、治安の良さなどがあります。さらに、日本政府観光局(JNTO)のデータによると、新型コロナウイルスの影響で減少していた訪日外国人の数は、回復傾向にあると発表しています。

また、日本を訪れた外国人の多くが再訪を検討しているとされています。JTB総合研究所の調査によると、台湾の旅行者の77.4%、アメリカの旅行者の53.6%が「1年以内に再訪したい」と回答しました。今後も訪日外国人の数は増加し、インバウンド需要も拡大すると見込まれています。そのため、インバウンド対策の重要性が一層高まります。

インバウンド対策のメリット

インバウンド対策によって訪日外国人が増えると、商品購入やサービス利用の機会が増加し消費支出も拡大が見込まれます。そのため、自社の商品やサービスの情報を適切に発信し、訪日外国人を顧客として取り込むことは大変重要です。なぜなら、新たな需要を開拓することができ、経済的なメリットを得ることにつながるためです。

インバウンド対策のデメリット

インバウンド対策を実施するには、各国のニーズに対応した環境整備が求められます。一方で、決済方法の多様化やWi-Fi環境の整備には、新たなシステムや機材の導入も必要となります。そのため、インバウンド対策の実施には一定の支出が避けられません。さらに、多言語対応や環境整備には時間を要する点にも、注意が必要です。

実施しておきたいインバウンド対策チェックリスト

時期や状況によって、実施しておきたいインバウンド対策は異なります。以下は、具体的なチェックリストです。

旅マエ

旅マエとは、訪日外国人が日本について調べたり、訪問先の情報を収集して準備したりする期間を指します。旅マエで実施しておきたいインバウンド対策は、以下の通りです。

  • SNSや情報サイトの構築や運用
  • ECサイトの構築や運用
  • 各種媒体への広告の配信

旅ナカ

旅ナカとは、日本に訪れるために出発した日から帰国日までの期間のことです。旅ナカで実施しておきたい代表的なインバウンド対策として、以下の内容が挙げられます。

  • SNSや動画投稿サイトで情報を発信
  • チラシやリーフレットなどを活用
  • 訪日ポケットWi-FiやSIMカードの提供
  • 他のインバウンドサービスとのタイアップ

旅アト

旅アトとは、訪日外国人が帰国した後のことです。旅アトで実施しておきたいインバウンド対策は、以下の通りです。

  • SNSにレストランや宿泊施設などでの体験を投稿してもらえるような仕掛けをする
  • サンキューメール広告を配信する
  • SNSをフォローしてもらい、帰国後もコミュニケーションを取る

インバウンド対策成功のための3つのポイント

インバウンド対策を成功に導くためには3つのポイントをおさえておきましょう。

01ターゲットの具体化

ターゲット層は広げすぎないよう注意が必要です。対象が曖昧になると、効果的な情報発信が難しくなる可能性があります。

幅広い層にアプローチしようとすると、それぞれの共感を得る必要があり、その結果、内容が平凡になりやすい傾向があります。まず、重視するターゲット層の年代や性別、国や地域を明確に設定しましょう。そのうえで、ターゲットに応じた的確なアプローチを工夫することが重要です。

02外国人視点から考える

インバウンド対策を成功させるには、外国人の視点を取り入れ、効果的なアプローチを構築することが不可欠です。訪日外国人にとって魅力的な体験は、日本人の視点からは見過ごされがちです。外国人の視点を取り入れたインバウンド対策を展開することで、顧客満足度の向上が見込まれます。その結果、売上増加も期待できるでしょう。

03多言語に対応する

多言語に対応することで、訪日外国人が直面する言語の壁を取り除きましょう。円満なコミュニケーションを実現することで、インバウンド対策の成功率が向上します。多言語対応を推進するための代表的な施策は、以下の通りです。

  • スタッフに多言語の簡単なフレーズを学んでもらう
  • ホームページやメニューを多言語で併記する
  • 翻訳アプリを導入する

インバウンド対策に成功した企業の2つの事例

ここでは、インバウンド対策に成功した企業の2つの事例について紹介します。以下は、それぞれの事例の詳細です。

01株式会社伊藤園様

「お~いお茶」発売30周年記念企画 世界遺産や地域の史跡・名所でのプロモーションをサポート!

株式会社伊藤園様は、有名観光地など観光客が集まるエリアでのイベントにおいて、「お~いお茶」新元号記念ペットボトルのプロモーションを計画しました。しかし、テーマ設定やストーリー作り、運営・演出業務、短期間での準備など、多くの課題がありました。
そこで実施されたのが、来場者への限定デザインのペットボトル配布や、会場内のフォトブース設置などです。これらの施策により、お茶とともに地域文化を発信しやすい環境を整えました。その結果、地域の魅力を活かしたリアルな消費者体験を提供し、「お~いお茶」ブランドのロイヤルティ向上にもつながりました。

詳細はこちら
世界遺産や地域の史跡・名所でのプロモーションをサポート!(株式会社伊藤園様 「お~いお茶」発売30周年記念企画)

02兵庫県鞄工業組合様

3,000人のアンケート回答から導く!「越境EC」を活用した新たなセールスポイント

兵庫県鞄工業組合様は、数年前から海外市場に注目しており、商談会や見本市などのBtoB領域を中心に海外販路の開拓を進めていた企業です。しかし、コロナ禍により海外販路の開拓が困難になりました。さらに、ペルソナやターゲット層への訴求ポイントにズレが生じ、ブランディングにおける販売戦略にも課題がありました。
この課題を解決するために実施されたのが、海外消費者のオーディエンス化です。具体的には、越境ECのアパレル・ファッションカテゴリで日本製品を購入している消費者をターゲットとしました。
さらに、海外の消費者を対象に、豊岡鞄が当たるオープン懸賞を企画・設計しました。これらの施策により得られたのは、客観的なデータに基づく信頼性の高いターゲットの詳細です。その結果、今後打ち出すべきセールスポイントを明確にすることができました。

詳細はこちら
3,000人のアンケート回答から導く!「越境EC」を活用した新たなセールスポイント

まとめ

インバウンド需要は今後も増加すると見込まれています。適切なインバウンド対策を実施できれば、新たな顧客の開拓はもちろんのこと、売上の拡大も期待できます。しかし、インバウンド対策は時期や状況によって適した施策が異なります。また、コストや時間がかかる場合が多いため、事前に成功に導くポイントを把握することが重要です。
「訪日インバウンドソリューション集(企業向け)」では、インバウンドプロモーションのアイデアを紹介しています。さらに、訪日前・訪日中・帰国後といったシチュエーションごとに整理されているため、適切な施策を選びやすくなっています。
インバウンド対策を検討している企業の担当者の方は、ぜひ「訪日インバウンドソリューション集(企業向け)」をご覧ください。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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