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企業・団体向け 事例 空間VR技術を活用した新たな地域プロモーション

三菱地所株式会社 様/フォレストデジタル株式会社 様/一般社団法人TMIP 様

交流イベントを通じて出会い、つながった企業と地域が協働し、空間VR技術を活用したプロモーションイベントを開催した産官連携事例をご紹介します。丸の内エリアでの実証実験を通して、地域の魅力の新たな発信方法や、空間VR技術の今後の活用・展開可能性について検証しました。

背景

「地方創生」をテーマとした交流イベントにて、空間VR技術を提供するフォレストデジタル株式会社様より、空間VR技術を利用して実際のデータを取り、効果を検証したいというご相談がありました。「VR」と「旅行」という領域に親和性があることから、丸の内エリアでの事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォームであるTMIP※様、TMIPの会員企業であるフォレストデジタル株式会社様、三菱地所株式会社様、 JTBで連携し、新たなプロジェクトを始動しました。さらに、地域プロモーションに課題をお持ちの北海道十勝郡浦幌町様に協賛いただき、「街の賑わい創出」を目的とした空間型VR技術を活用した実証事業「東京・丸の内にいながら十勝・浦幌町の魅力を体感できるイベント」の実施に至りました。

Tokyo Marunouchi Innovation Platform(TMIP)は、一般社団法人TMIPが運営する組織で、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ、産・官・学・街との連携で事業創出をめざすオープンイノベーションプラットフォーム。会員、パートナーを含めると 300団体を超える組織。

目的

企業

  • 空間VR技術の活用、効果検証(フォレストデジタル株式会社)
  • まちでの先端技術の活用(三菱地所株式会社)
  • 産官学街の連携で事業創出支援(一般社団法人TMIP)
  • 観光コンテンツの活用(株式会社JTB)

自治体

  • 地域の認知度向上・観光プロモーション(北海道十勝郡浦幌町)
実施内容

イベント概要

来街者向けに浦幌町を中心とした十勝観光の魅力をプロモーション。空間VR 「uralaa」活用有無による、来場者数・旅行相談数・旅行申込件数等などの訴求力の違いを比較検証。

名称 十勝に行こう!「なつかしさと新しさが混じりあう」浦幌町から十勝の魅力をお届け。
目的 空間VRを活用した観光体験に対するニーズや社会受容性、地域の魅力の新たな発信方法、空間型VRの今後の活用・展開可能性の検証
日時 2024年2月6日(火)~11 日(日)、13日(火)~2 月18 日(日)

各日11:00~19:00

場所 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1 階 「Have a Nice TOKYO!(HaNT)」
対象 実証場所を訪れた来街者及び丸の内エリアのワーカー等

uralaaとは

森や自然に「いる」(包まれる)体験によって実現される、世界初のクラウド空間VR(イマーシブコマース)技術」

検証方法:ABテストの実施

「uralaa」設置有無による来場者からのコンバージョン※を確認し、「uralaa」の誘客効果を検証。

WebサイトやSNSなどのマーケティング施策で、ユーザーが設定された最終目標を達成すること。

A:「uralaa」有り

B:「uralaa」無し

検証内容

  1. 来場者数
  2. チラシ配布数
  3. 案内員への旅行相談数
  4. チラシQRコード読込件数
    ※旅行申込サイトへのアクセス数
  5. クーポン利用件数
    ※会場配布したチラシ記載のオンラインクーポンの利用件数
  6. 滞在時間

各社の役割

三菱地所様
イベント会場を含めたアセットの提供。
一般社団法人TMIP様
座組の構築、プロジェクトの進行管理。
フォレストデジタル様
『uralaa』を始めとするコンテンツの提供。
JTB
会場で配布する旅行電子割引クーポンの発行、イベントのオペレーション設計、来場者の旅行相談に対応する窓口の開設。

JTBの強み

  • 「VR」と「旅行」の親和性を活かしたPR力
  • 地域・企業とのつながりを活かしたマッチング力
  • 旅行クーポン等を活用した送客力
導入効果・今後の展望

導入効果

空間VR 「uralaa」活用の結果

来場者数
通行人の誘客、uralaa目的の来場者の呼び込みを行うことができ、来場者数が2.4倍
チラシ配布数
来場者に対し企画内容や十勝観光について興味喚起をすることができ、チラシ配布数が3.1倍
旅行相談数
来場より者に対し十勝観光について興味喚起することができ、旅行関連相談数が4.0倍
チラシQRコード読込件数
チラシQRコードの読込件数が4.4倍。来場者がチラシのQRコードからJTB旅行サイトにアクセスし、具体的なアクションを起こす割合が高まり、イベント来場の数日後にアクセスするなど、記憶への定着度も高い。
滞在時間
定点カメラで計測した来場者の平均滞在時間が1.6倍

今後の展望

空間VR技術を活用することで、来場者数や滞在時間などの数値からも効果的なプロモーションにつながることがわかりました。旅行者に対する新たな情報提供の形としても、地域の魅力を伝えるための新たな手段としても大きな可能性を感じました。今後は、プロモーションにとどまらず、空間VR技術を活用した地域の魅力発信のあり方や、さらなるイベント開催、地域へのテクノロジー実装に向けて、各社連携して取り組みを進めていこうと思います。

おすすめポイント

空間VR技術を活用した実証実験として開催したプロモーションイベントをご紹介しました。交流イベントを通じた出会いをきっかけに企業・地域がつながり、それぞれが持つアイディアや強みを活かしながら実現した産官連携事例です。空間VR技術の活用が効果的な地域プロモーションにつながることが実証され、今後、地域の魅力を伝える新たな手段として、さらなる活用・可能性が期待されます。自社の技術やコンテンツを活用して地域とつながり、地域貢献を目指す企業様の取り組みの参考となれば幸いです。

担当者コメント
空間VR技術を活用した新たな地域プロモーション
東京中央支店 関山 翔太
東京中央支店 関山 翔太

今回の産官連携プロジェクトの特筆すべき点は、新しい技術と既存の観光プロモーションを融合させた画期的な取り組みであること、また、それぞれの強みを活かしてシナジーを生み出すことができたことだと思っています。この取り組みを通じて、地域の魅力を新しい形で発信することの重要性を再認識することができました。今後は、VR技術のみならず、AR(拡張現実)やAI(人工知能)なども活用しながら、より多くの人々に地域の魅力を伝え、実際の訪問や経済効果につなげていく新たな可能性を探っていきたいと思います。これからも革新的な技術と観光をつなぐ架け橋となり、地域活性化と新しい価値創造に貢献してまいります。